知識を得ないと独立なんてできない。
だから起業に必要な資格を取得しよう。

これもまた、起業を志す方が一度は考えることだと思います。

しかし、いくら企業に必要な知識や資格を得たとしても、実践には向かわなければ起業はできません。
極論を言えば、知識と経験は最後でも構わないと思います。
なぜなら起業で必要なことはほとんどの場合、実際に起業してみないとわからないと思うからです。

しかし、最低限の知識は必要でしょう。
この最低限の知識を習得したら、あとは実際にやってみます。
最初に、お客さまにサービスを始めます。
そうすればお客さまから何らかの反応があるでしょう。

それは質問かもしれません。
クレームかもしれません。
しかし、目の前にお客様がいらっしゃる以上、対応をしなければなりません。
この緊張と責任感が何よりビジネスに必要な知識と経験を習得させてくれると思います。

そうすると経験から知識へと変化していきます。
これが基本スタンスだと思います。これは、会社に努めている間でもできると思います。
例えば、今まで関わりの無かった部署の仕事を知ることです。
これは独立したときに経営に関することの全てを自分でやらなければならないためです。
ある程度の大きさの会社であれば、経営に必要な仕事の多くは分業されています。
サラリーマン時代なら会社内の様々な部署にいるプロと簡単に話しができます。

例えば、経理部に通い企業会計や経理実務に関する話し聞いてみると良いと思います。
質問をし、資料をもらうことが出来るのはその会社に努めているからです。
サラリーマンであることを最大限活かしましょう。

社会起業

「社会起業」とは、職業観について、新しいニュアンスをもたらしてくれそうです。

ビジネスとは、経済的リターンを求める活動とするならば、社会起業家は、「経済的リターン」にプラスアルファ、「社会的リターン」を追求する起業家と言えるかもしれません。

現在の日本では、目の前の社会問題は見えづらくなっているかもしれません。社会的な問題は単純には、解決できるものではありませんが、皆さんの身近な存在であることは確かです。ひきこもり、不登校、いぢめ、自殺者の増加、犯罪、経済の低迷、労働者の減少、ホームレス、自然災害による被害、パワーハラスメント、MeToo運動、人種差別、地球温暖化、貧困・・、などが挙げられます。私自身は、「満員電車」も社会問題ではないかと考えています。満員電車に乗りたい!といった人は、かなりの少数派だと思えるのに、その解決に向けての活動は乏しいと思うのです。満員電車を「社会問題」として、皆さんと問題意識を共有しながら、問題定義してみたいのですが、今回は、「社会起業」について考えていきたいと思います。

皆さんの日々の労働を社会貢献と捉えると、どうでしょうか?そんな「志」、具体的な目的意識をもちながら、日々、勤勉な労働を行っていますか?明日の、ご飯のお米、味噌、醤油を買う為に、満員電車に乗って、職場にたどり着きデスクの上のPCに向かい、鳴り響く電話を取りながら、夕方には、帰宅ラッシュで混み合う満員電車に乗って、最寄り駅で下車すると賑わうスーパーに立ち寄り、夕飯と明日の朝食の献立を買って帰宅する。何の為に働いているのだろう・・、自身に問いかけると、返ってくる答えは、どんな答えになるでしょうか?

「社会起業家」と呼ばれる人達は、働くことと、社会問題を解決する活動が同時に、ビジネスと成り立って起業を行っている人々のこと言います。こう語った人もいます。「社会起業家とは、夢を成し遂げる為の夢想家ではなく、夢をもって行動する人だ」と。世界的に有名な社会起業家と言えば、看護師が白衣の天使と呼ばれる由来となったナイチンゲールはご存知ですか?ナイチンゲールは、自己犠牲によるボランティアの援助活動には反対しており、犠牲のない献身が真の奉仕活動であるとも考えていたようです。彼女は、19世紀の英国に病院革命を成功させ、世界の医療のあるべき姿に影響を与えました。